船の上では風速0m/sもあり得る

セールで走るヨットに限らず自電車なども同じですが、風と同じ方向で同じ速度で走ると体感する風は無風と同じです。台風の中でも風と同じ方向と速度なら感じる風は無風で、大地に固定したものか、その乗物の中かにより自分の判断力は変わります。

港やヨットハーバーから出航する場合、追い風なら「今日は風が弱いね~」になり、向かい風なら「今日は風がつよいね~」となります。例えそれが同じ風速でもです。
調子に乗って遠くまで行くと、帰りが大変かもしれません。

風速は対地速度と対船速度を正しく判断しましょう!
●風速10m/Sは(10分間の平均値を秒速で表すもの)で時速36Kmの車から顔を出したときに感じる風圧です。

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浮かんでいる水に対しても同じ

1級船舶免許の実技で「その場旋回」と言う事をしました。免許を取ったのは随分前なので今の内容は分かりません。

船の場合、方向転換は舵です。舵で方向が変わるのは、浮かんでいる水に対して速度がある時で、その水と同じ速度では止まっているのと同じ状態です。車で言えば止まった車でハンドルを切った状態で方向は変わりません。

スクリューで水の流れを作り、舵で方向を変えます。車と違いスクリューは水と言う流動体を動かすので、船は直ぐには進まず、一瞬であればその場に止まっています。その原理で「その場」で方向を変えます。

●対地速度と対水速度と言う考えになります。

対水速度は舵を切るのに重要な要素です。追い風となると、波(水)も同じ方向が多いですが 船の後ろから波が流れます。対水速度が0以下になる事もあります。船と同じ速度の場合は舵はうまく効きません。

例えば、波(波高)が高いと波の上と下では波の速度が違います。上が早くなり、船が波で持ち上げられ対水速度が0以下になれば、舵で方向が保てず船は横倒しになってしまうかもしれません。以下のYoutubeで船が横向きになっているのはその可能性があります。

船を操船していると海が荒れ、大雨になり視界がなくなる時もあります。船は風にのり進んているのですが、それはあくまでもでも対水速度の話、向かい風では視界がないと波に押されて下がっている錯覚になります。確実な対地速度はGPSでしかわかりません。地上を走る車との違いです。

追い風でサーフィン状態で走れる時があります。波も風も船も同じ方向です。その状態、操船で一番注意する事は「波頭」に乗る瞬間に正しく船の方向をとる事です。波に対して直角になるようにします。行きたい方角からずれてもその瞬間だけは、舵か効かなくなるので船を真っ直ぐにして不安定にならないようにします。

状況判断ですが、対水速度と舵の関係は注意してください。

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